2006年末、メディアにも盛んに取り上げられ大騒ぎになったカエルツボカビ病。
2007年初頭にはカエルツボカビ症侵入緊急事態宣言なんてのが学会・研究機関・環境団体など16の団体から発表されたりして、ホビーの世界でもその年のぶりくらやHBMで両生類の出品は自粛されたりなんかしましたね。
今風に言えばパンデミックってやつ?
私は爬虫類のイベントが2007年のぶりくらが初だったので印象的だった記憶があります。
当時はこんな報道のされ方でした。
・ツボカビという両生類に付く菌が世界で爆発的に流行!
・アフリカ、アメリカ大陸、オーストラリアなどで野生のカエルが壊滅的被害!
・中には絶滅の危機に追いやられている種も!
・感染すれば即死につながる恐ろしい病気!
・日本にもペットとして大量のカエルが世界から輸入されています!
・もし日本にもツボカビが侵入すれば日本のカエルの危機!
何しかとりあえず危険だ、飼育している両生類のメンテナンスの時に出る廃棄物は日本の在来種に影響を与えないためにも徹底的に消毒しろ、なんてのが言われ続けていました。
ところが2008年末、学会などごく狭い範囲の人たちにしか広がらない形で
「まだ完全に結果は出てないけど…ツボカビはそんなに危険なものでもなかったかも…。飼育水や廃棄物も普通に下水道になら棄てて大丈夫よ」
なんてのがひっそり知らされてて、騒ぐ時にはあれだけ騒いでて、結局そんなに心配要らなかったって…
わかってんだったらもっと大々的に報道せいや!!!と一部で大ブーイングだった記憶がありますw
とりあえずまぁ、徹底的な廃棄処理などやたらめったらに神経質にはならなくて大丈夫かも…。
という形で落ち着いたのですが、私の中のツボカビの情報は2008年末の段階でストップしてしまっていたので、現在はどういう方向になっているのかちょっと調べてみた。
簡単に言うと
・感染しても治療法はある
・日本の在来種はツボカビに対して抵抗力を持っている
・むしろツボカビはアジア起源じゃないのか。(アジアから世界にバラ撒いてる?)
・ツボカビに起因せずとも近年野生のカエルの生息数は減っている
・ツボカビと特定種のカエルの激減の因果関係は不明
なんじゃそらー/(^o^)\
うん…そんな心配要らなかったね…。
研究によると日本では約50系統のツボカビが見つかっていて、逆に世界では数系統しか見つかっていないらしい。
日本ってとっても多様なツボカビが居るんですね笑
参考
Wikipedia-カエルツボカビ症
麻布大学-カエルのツボカビ症の感染
カラパイア-日本国内にツボカビのニュータイプが50種類もいることが発覚!カエルさんが危ない!!
exciteニュース-「カエルツボカビ症」って、結局どうなってるんですか?