今日の夕方6時ごろ、亡くなってしまいました。
曜日の関係で保健所はやってないのでロクの体はまだ居間にあるのですが、まるで生きてるみたいです。
実はよく見たらお腹動いてるんじゃないかと思う。
でももう呼吸してないんですよね。
うちの父が秋田犬の展覧会が趣味だった人(今はもう趣味でない)で今まで指の数ではおさまらない秋田犬と暮らしてきましたが、その中でも圧倒的に聡く、最も愛玩犬として向いていると言われた彼。
ここのところの衰えで家族でも寝たきり介護生活も覚悟していたのですが何のことは無く、最後まで誰にも迷惑かけずに逝ってしまいました。
たまたま私は今日は仕事が無くフリーで、弟はバイトが早上がり、そんな日の夕方の5時ごろから苦しみだしました。
朝は全く普通だったのに。
容態の急変に気付いて弟が両親に電話、両親は丁度仕事から帰ってきている道の途中で、5時半ごろ家に帰ってくる。
その間私はロクの横について体をさすっていたのですが、苦しそうでした。
前回は呼吸しづらそう、という症状だったのですが、どうも今回はそうではなく痛みに耐えている、苦しんでいる感じ。
両親が帰ってきた時点では痛みのためか、呻き声を上げて自力では立てない様子でしたがまだ顔を上げることはできていた。
でもさあ病院へ、という段階で自力で立てないので担架代わりのブルーシートに体を移したその時、ぐう、と悲鳴を上げて意識を失ってしまいました。
ブルーシートをやめて弟がそのまま抱き上げて車まで運んだのですが、もうその時点で完全に体が弛緩している状態。
瞳孔は開いているし、歯茎は真っ白…。かろうじて息をしている状態でした。
私と父は家に居残りで弟と母が病院へ。
でもものの数分で家に電話が。
「事故で渋滞になっているらしく全く車が動かない。ロクはもう息をしていない。」
よりによってこんな時に事故!とかああ、やっぱり、とか色んな思いが渦巻きました。
父はそれを聞いて「もう病院に行かなくていいから戻って来い」と一言。
家に帰ってくると弟も母もすごく泣いていて目が真っ赤。
最期を看取ったのは弟でした。
後部ドアを開けると、最初と同じように横たわっているロク。
実はまだかすかに息があるんじゃないか、と思って鼻先に耳をあてて聴きましたがやっぱりもう駄目でした。
家族全員揃ってから逝くなんて、なんて律儀なヤツだろう。
ありがとう、ロク!あんたはすごくいい犬であり、男であり、家族だった。
出来の悪い姉ですまない。
来世があるならまたこっちにこい。
上にも言っていますが、うちの父は展覧会(簡単に言えばドッグショーです)が趣味だった人で、今まで一緒に生活していた犬は両手の指の数より多かったりするのですが、実は犬の最期を看取るのは私は初めてです。
展覧会目的で犬を飼っている人にはそれが普通なんだとは思います。(でも実際どうなのかは私は知らない)
命の価値はもちろん体の大きさで決まるわけではないのですが、でもやっぱりこんなに大きな犬がもう居ないということに、とてもとても大きな喪失感を感じます。
もうモフれないんだ。
2年位前の写真かな…
若いねえw