皮膚病?

エリスリスティック(赤化変異)のブラックラットスネーク(♀)ラッキーさんが皮膚病らしきものに悩まされています。
ラッキー△
(これしか近々のまともな写真が無かった…)

1回目

事の発端は3月中ごろの冬眠終わりかけのころ。
ある日見てみると体中のウロコに何か黄色いブツブツが出来ていることに気づく。
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真ん中の色が変わってるウロコがそう。
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横から見るとちょっと浮いてるのが分かります。
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矢印付いてるところはみんなそう。体中にこんな感じでまんべんなくできていました。
最初はしばらく様子見していたのですが、それ以上増えるでもなく減るでもなくそのままの状態を維持。
本人はまぁ冬眠中なんでアレですが、特別調子が悪そうにも見えませんでした。
そうこうしているうちに冬眠明け。冬眠明けると全く持って元気いっぱいで餌をあげようものなら飛び掛ってグルグル巻きにして食べるようなテンションです。
なので自力で食べられるし、もしこのまま食べ続けて体力付いたら自然治癒するかもということでとりあえず引き続き様子見することにしました。
しかしただ見ているだけなのも不安なのでヘビダスヘビの病気マニュアルを参考に皮膚の消毒もしてみる事に。
ところでこちらのソフィちゃん(テキサスラット・リューシ)可愛すぎだと思う。キュンキュンするわ~…
※そもそもこのラッキーさんの症状が皮膚炎なのかその辺もイマイチ怪しいのであくまで自己責任の名の下に行うことをここに記しておきます。マネも参考も自己責任でね!

真菌性の場合…
真菌性障害や真菌性感染の場合は、保温、乾燥、そして、Betadineのようなポビドンヨードを毎日つけることを心がける。もしくは、Tinactin、Micatin、Veltrimのような抗菌軟膏を組み合わせて使用してもいいだろう。筆者たちは、melaleuca (コバノブラッシノキ)の抽出液を薄めたものを使って治療に成功したことがあったが、これはさらに研究する必要があるだろう。現在までのところ、哺乳類や他の爬虫類で使われている全身性の抗菌薬で、ヘビにも有効な薬は発見されていない。NystatinとPulvicinを試したことはあるが、ヘビには効かなかった。
ヘビダス>ヘビの病気マニュアル>P41 皮膚炎より一部抜粋

細菌による感染の場合…
Betadineの入浴治療だけ、あるいは入浴治療の後、局所用抗菌薬を塗っただけでも、すぐれた治療効果を示した。時には、局所用抗菌薬だけでも効果のある場合がある。Silvadineクリーム1%は、爬虫類によく効く局所用抗菌薬である。最近はこの薬を使うのが一般的になっている。Polysporin軟膏もよく効く薬である。他の感染症の場合でも同じことだが、温度を上げるのはいい考えである。しかし、温度を上げれば、水分の蒸発も増えるので、常にヘビが水を利用できるようにしておかねばならない。また、人工芝を使うと、ヘビの怪我の治療に役立つということも覚えておくとよい。人工芝の場合、ヘビの体の下に、新鮮な空気の流れができるからだ。軽度の皮膚炎にかかったヘビを清潔で乾燥した人工芝のケージに入れたところ、全く抗生物質を使わなくても、治ってしまった例が数多くある。
ヘビダス>ヘビの病気マニュアル>P41 皮膚炎より一部抜粋

ここのBetadineは日本だといわゆる「傷薬のイソジン」って言われる、カメの皮膚病治療なんかに使われるアレがかなり近いようです。
そして抗菌薬の方は、ちょっとよく分からなかったので(その辺が適当すぎるんですが)薬局で「抗菌でステロイド使ってない奴ください」といって勧められた「クロマイ-N軟膏」ってやつを買って来ました。
ステロイド云々はあまり根拠は無いけどあまり動物には良くないかなと思って…。
でもね、成分見たらね…「抗真菌剤のナイスタチンを配合
>NystatinとPulvicinを試したことはあるが、ヘビには効かなかった。
>Nystatin、ヘビには効かなかった。
>ヘビには効かなかった。
ああああああっ…orz
まぁでもせっかく買ったからね!使うからね!(gdgd
そんなわけで、ぬるめのお湯に色が付く程度に(というかあの独特の香りが漂ってくる程度に)イソジンを入れ、30分ほど薬浴。
その後乾燥をさせて軟膏をピンポイントで塗っていく…を1セットで毎日やりました。(餌やった次の日は抜きで)

終わりは突然に

そんなこんなで2週間ほど経過しましたがあいかわらず患部の数は変わらず。
あえていうなら黄色いブツブツ部分がちょっと液体が溜まってるような見た目からカサカサしたカサブタっぽい見た目に変化。
けどここまで変化無いと流石に病院だなぁ…と病院に行く準備をする。
実はその時はラッキーさんは脱皮直前だったのですが、その日に病院に行かないと次の私の休日が大分先になってしまいます。
どうしてもその日に行くしか無かったのです。
そんなわけで準備して、たまたま休日が重なった家族に足になってもらい病院へ。
ところが。
道中でラッキーさんの脱皮が始まりました。
ペリペリと脱ぐラッキーさん。見ててやきもきするので私も手伝う。
脱皮したその新しい皮膚はどうなっているのか…!!
患部は!?
……
大変綺麗に治っていました。
若干そんな予感もしていたのですが、もしこの皮膚病の所為で脱皮したくても出来ない状態になっていたら!?という可能性も否定できなかったので、動物病院に連れて行こうと持ったのですが…杞憂だったようです。
道中でしたがめでたく治ったのでそのままUターンで家に帰りました。
脱いだ皮
脱いだ皮。黒っぽくなってる部分がみんな患部だったところです。
皮拡大
拡大。
見た目カサブタっぽい。
やっぱりカサブタっぽくなっていたのは治癒していた証だったのですね。
動物病院に行かなかったので結局病原の特定が出来なかったのですが、そんなわけで無事治りました。
ところが、これで終わらない。
次回へ続く。