もじもじ、動物病院へ。~2~

もじもじ、動物病院へ。~1~

2009.07.01

前回のもじもじの記事が記事だったものでアレなんですが、もじもじは元気です。
前回記事から2ヶ月以上経ち、いい加減私の記憶もあやふやになってきてるんですが、以下続きです。

もじもじ、そして再び動物病院へ。

前回の残念な病院に行った翌日、私の中で不信感が溢れていたので即刻で別の病院に行きました。
今度は爬虫類関連の書籍でよく目にする病院。
ただし遠いorz

電車を2回乗り継ぎ行って来ました。時間にして片道1時間半。
梅雨の気温だからできた遠出です。真夏じゃ確実に無理でしたね…。
遠出になるので、犬猫用のキャリーケースを使用。
電車内でジロジロ見られましたw
たぶん覗く人は可愛い犬猫を期待してたんでしょうが、覗いてまさかの黒いデカイ亀でびっくりしたことでしょうw

噂の病院は凄かった。

まず待合室に電子掲示板があることにびっくりです…!
基本的に色々とハイテクです。インターネットでの診察予約なんかもできるらしいです。
待合室はエキゾチックペットを連れた人がほとんど。
フェレット、ウサギが多かったです。さすがに爬虫類を連れた人は私1人だけでしたが…。

ちょっぴり恥ずかしいシステム


診察室がいくつもありまして、順番が来たら放送で「○○ちゃん、第△診察室へお入り下さい」と呼ばれるシステム。
私のときも

院内放送
「△△(私の苗字)もじもじちゃん、第一診察室へお入り下さい」

結構大きい音で放送されなんとも気恥ずかしい思いをしましたw

診察開始

そして診察室へ。

その前におさらい的にもじもじの症状を。

■後頭部から首にかけて腫れている
■食欲が無い
→後頭部の腫れと食欲低下の因果関係が不明
→食欲不振は時期的に産卵が関係しているかもしれない
→しかし今までの経験上これほど長期間(1週間以上)食欲不振が続くことが無かった

 

医師にも上記の内容を伝えました。

早速医師はもじもじの首を引っ張り出して保定し、患部を触ったりしてまじまじ見る。
触った感じでは腫瘍ではなさそうとのこと。ホッ・・・

そして、押すと何やら透明の液体が出てくる。(リンパ液って言うのでしょうか?)
恐らく菌が入って炎症を起こしていて、後頭部の腫れは液体が溜まっているからだろうとのこと。
液体を抜いて、傷の中に細い管を入れて中の方まで洗浄します。と言われ扉の奥の処置室に連れて行かれました。

基本的に処置を飼い主の前でやらない方針のようです。

待つ事だいたい15分ほどで再び呼ばれ、診察室へ。

見事に後頭部がしぼんでました!

ただし首は腫れている状態・・・。
なので相変わらず首を引っ込めようとしても引っ込みきれない状態です。
どうやら後頭部の傷の炎症の影響で首が全体的に腫れている様子。

医師曰く「重要器官が集中しているところなので(頭~首なので当然ですが)この腫れはあまり思わしくない・・・」との一言。

ぎゃああ、そんなに不安を煽らないで;;

そして前日に別の病院に行って抗生物質の注射を処方されている旨を伝えました。
もじもじの性格上、経口投与の薬は難しいので(食欲さえあれば経口投与できるんですが、その時は無かったので・・・´д`。)そのまま処方された注射を続ける方向がベターだろうとのこと。ただし注射の抗生物質が何であるかは聞いて来て下さいと言われました。

1週間後にまた来て下さいということでその日は診察終了。
消毒と、傷口保護のための軟膏を処方され、約6000円ほど。
交通費を足せばもうちょっとかかってます。

抗生物質の名前を調べておいて下さいとの言葉をうけたので、その日早速例の動物病院へ電話して聞きました。
バイトリル という抗生物質でした。

そして翌週

そして翌週再び電車を乗り継ぎ病院へ。
同じようにまたやたら大音量の放送で「もじもじちゃん~」と呼ばれいそいそと診察室へ・・・。

1週間経過しましたが、未だに首は腫れている状態。
後頭部も液体を抜いたものの、次の日には再び溜まっている状態でした。
診察室へ入ると前回とは別の医師。(その病院は獣医さんが常に10人近く居るようです。)
同じように患部を見せて、今回は傷の正体を暴くため傷のあたりの細胞を見てもらいました。
そして食欲不振は卵詰まりが原因の可能性もあるためレントゲン検査も。
再びもじもじは奥へ連れて行かれ、まったり待合室で待つ私。

わりと時間がかかり、ようやっと呼ばれ診察室へ。

医師
前回診察した先生に見せたら、すごく腫れがましになった、って言ってましたよ~^^

私は毎日見てるので変化が分かりづらかったんですが、どうやらマシにはなってるようです。
うひー;;と思いながら毎日注射をぶっすり刺した甲斐がありました・・・笑

診断結果

細胞を取って検査した結果、炎症細胞ばかりでアヤシイ細胞は無かったようです。
これで完全に腫瘍の可能性はなくなった!私歓喜!

そしてレントゲン写真も見せていただきましたが・・・
私の手元には写真は無いので再現イラストで失礼ww
横から
上から
すごく……卵です……

炎症を起こしている頭周りは全体的に白いモヤがかかっていました。(人間の肺炎とかといっしょですね!)
そして見事なまでの卵 卵 卵。
これはいつもより多いな・・・。
『卵自体は殻が綺麗に形成されているし、カルシウム不足などの問題も無いよ!』とのこと。
卵の数がいつもより大分多かったので、それにより内臓圧迫で食欲不振になっているんだろう、という結論になりました。

これでしばらくしても全く卵を産む気配が無ければまた病院ですが、あとは抗生物質注射をしばらく続けて首の腫れが引けばOKでしょうという話。
抗生物質も、そのバイトリルというやつで問題ないらしいです。

どうやって注射を打つか

ところがその病院、基本的に飼い主に自分で注射させることはしないらしい。

医師
この病院はそういう方針はとってないから、注射を処方することができない><
家が遠方だし、毎日ここまで注射打ちに来てもらうのは無理だと思うので・・・
どうにかその近所の病院で注射だけもらえるように頑張って!

と言われました。
こうこう言えば注射処方してもらえるはずだから・・・となんだかとってもざっくばらんに方法を伝授していただきましたw

そして診察終了。
その日はレントゲン撮ったりしちゃったので・・・1万五千円ほどでした><;
あんまりお金のこと考えてなかったのでヒヤヒヤしましたw
その時は手持ちので間に合ったんですが、もし足りなかったらどうなってたんだろう・・・

そう、キミはそういうヤツだった

その後…

数日後、もじもじは見事に卵を産みました。
多分かなりの数だったんですが、私が気付いた時には全部食べてました・・・。
その後は素晴らしい食欲を見せております。

なんとか彼女が産みやすいような産卵所を作ってやりたいところなんですが(医師にも作ったほうがいいとアドバイスされました)かなり大きい入れ物が必要なんですよね・・・。
そこにどうやってもじもじが出入りできるようにするか、とか置き場所とか、色々課題があります。
(ちなみに公園などに連れ出しても、逆にもじもじはパニクるのみで産卵どころじゃなさそうです)

その後の傷の状態

299.jpg
お医者さんが仰ってましたが、爬虫類は皮膚の代謝が遅い(?)とかで傷が表面に出てくるのが非常に遅いらしいです。
そして膿は人間のような粘液体ではなく、チーズのような固形物。
もじもじの後頭部の膿も、1ヵ月後の8月あたりに表面に出てきました。
300.jpg
そしてボロリと取れた跡。
現在はとっても元気にしております。

4 件のコメント

  • レントゲンのイラスト、本物のレントゲン写真より雰囲気があって、ステキ。好きです。^v^
    もじもじの回復力も素晴らしいですね。
    そうそう、爬虫類って固形になっちゃいますよね、中で。
    そうなると自ら外へ出したり、飼育者が指で押し出すっていうのも実にやりにくい。
    システマティックで、良いVETにかかったことも飼育者さんの愛情が伝わりますよね。ハ虫類のVETの人が言っていたのですが、
    来院するまでに時間がかかる、来た時は手遅れってケースが圧倒的に多いらしい。
    なんか、購入した金額と秤にかけて、連れてゆかない飼育者もいるという。 その気持ち、よくわかる。
    購入金額が安ければ、病気・事故で支払う金額を払いたくない、出し惜しみしちゃうなど短絡的な気分になっちゃうのが人の感情だと思う。
    わたしも爬虫類好きだけど、VETに連れていくのってすごく気分的なものがあるなあって気づきました。しかも複数いろいろ飼っている場合はね。苦笑 購入した金額より治療代がオーバーしちゃったらどうしようとか、わけのわからぬ計算が頭を過ったり・・・^^;
    その辺がまだ世の中にはあって、それでももしかして死んじゃうかもしれない、痛がっていると思って、親身になって飼育者としての覚悟を決めて(苦笑)VETに連れてゆく、電車を乗り継いで遠くまで連れてゆく、そしてその時の状況やVETの内情・雰囲気・
    病気のことなどを公表することってとてもこの世界で有意義なことであると思うのです。
    みんな本などで病気のことは知っているのです。
    だけど、カメ自身は傷口を舐めたり、生活環境を変えることが出来ないでしょう?
    で、飼育者も環境とか食事とか考えなおすけど、治すことは難しい。それ知ってて、やっぱり連れていくのを渋るのは本当はして欲しくない。治療代で新しい蛇や新入荷のトカゲを買うこともできるのにって悩む人もいる。そんな人にも今いる生物の健康のためにVETに連れてゆく。
    これ、難しいかもしれないけど(VETが近くにない場合は尚更)
    VETに行く動機を見つけて、そこでも爬虫類のことを学ぼう、この世界のことを学ぼう、この私の飼っている生物のことを知ろうと思えば行けるはずですし、治療代も勉強代として安いと思う。
    例え数百円のカメでも、そこからよりディープでかけがえのないお付き合いができると思う。
    いずれ、年に一度の爬虫類ドックや定期健診(犬猫のように)なども進んで行う時代が来るのか?これについては確証はないし、難しいかもしれないけど、そのおかげで我々の爬虫類も今より市民権を得られるようになるでしょうね^0^

  • まずは、ロクちゃん、エド君のご冥福をお祈りいたします。
    私も8月末にてぃおを亡くしました。
    短い期間、長い期間関係なく、
    大切に飼っていた子がいなくなるのは辛いです。
    banzaiさんもまだお辛いかと思いますが、
    少しずつでも元気になられますように^^*
    ところで、もじもじちゃんにもちもちちゃん!
    無事に見つかって、そしてもじもじちゃんも元気でなによりです (・∀・´
    そしてGodspeedさんと同じく、レントゲンのイラスト、私も惹かれました^^*
    うーん、やっぱりbanzaiさんって絵のセンスが素敵です。

  • いやぁ、レントゲンの写真は即席で…お恥ずかしいw
    生き物の生命力ってすごいですよね。
    (人間から見て)ものすごくあっけなく死んでしまったりすることも多いですが、逆にそんなすごい傷から回復したの!?っていう回復力を見せてくれたり。
    購入金額と秤にかける…私もすごく分かります、その気持ち。自分でもどうしてそんな発想するのかが自分で謎なんですがw
    もじもじなんか特に購入したわけでもなんでもなく、父が助け出してきたというか、拾ってきたんですよね。
    Godspeedさんの仰るとおり、病院に連れて行くというのもとても気分的なものだと思います。
    もしもじもじが一日中暴れまくるようなカメで安眠妨害されてて、人間に噛みついたり、そこらじゅうで糞をしまくるようなカメであれば、はたして病院に連れて行っていたかどうか。(そもそもそんなカメであれば飼育する事を諦めていたでしょうけどw)
    何故連れて行ったかといえば、単純に原因が知りたいという好奇心と、彼女が死んだら嫌だ、何故なら彼女が好きだから。というとてもシンプルな思いだけなのです。
    自分でも不純でいてピュアな矛盾した動機だと思います…笑
    内情・雰囲気・あるいは金額のことを書くのは、確かに「こんな感じだから気負わずに気軽に爬虫類を病院に連れて行ってやってほしい」って思いもあります。これを見た人が「爬虫類を病院に連れて行くのは気軽だ」と思うかどうかはナゾですがw
    でもある程度の指標にはなるかなぁと。
    「なんとなく、爬虫類を病院に連れて行くこと、どんな感じか分からないからやめとこう」ってケースは減らせるんじゃないかと思いまして。
    >例え数百円のカメでも、そこからよりディープでかけがえのないお付き合いができると思う。
    あ、まさしくコレです!私が生き物を病院に連れて行く動機であり、声を大にして爬虫類を飼われている方々に伝えたい事。
    単純にその生き物との思い出にもなるし、よりその生き物を知ることができる機会でもありますし。
    今は爬虫類を診察できる病院が絶対に少ないので、まずは診察できる医師が育つ事が第一ですね~。
    それも所詮需要と供給の世界なので、まずは爬虫類を飼ってる人は意外に多いんだということが世間に認知されることが先決ですが^^;
    ミドリガメ・ゼニガメに限って言えばかなりの数のはずなんですがー。

  • お久しぶりです。
    ロク、エドくんへのお気持ちありがとうございます。
    てぃお君のこと、記事見ました。
    かなり衝撃的で、かける言葉も見つからないというか、あやかさんにメールを送ろうとしたんですが、書いては消し、書いては消しの繰り返しでした。
    大切にしていた子がなくなってしまうのは本当に辛いですね…。
    私は大丈夫ですよ!あやかさんこそ、少しずつでも元気になって下さいね。
    もちもち&もじもじ、お騒がせしましたw
    奴らはとっても元気ですw
    レントゲンのイラスト、即席すぎて…は、恥ずかしいッ☆
    レントゲン写真下さい!って素直に言っておけば良かったです笑
    やや、センスが素敵とは…嬉しいお言葉ありがとうございます><